連繁について

2004年10月15日
先日の日記を読んだ友人からメールが来た。
内容は連繋した元の呪文の対照が不適正で呪文が打ち消されたとしても、連繋で追加した呪文は普通に解決されるらしい。だとしたら俺はジャッジに間違った裁定を受けたというのだろうか?それとも友人の方がジャッジに間違った裁定を受けたのか?
とりあえず、今後何度もそのような状況は起こりうるので、FAQを読んでみることにした。

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連繋(秘儀)に関する公式ルールは以下の通り。

502.40. 連繋

502.40a 連繋は、カードが手札にあるときに機能する常在型能力である。「連繋([タイプまたはサブタイプ]) [コスト]/Splice onto [タイプまたはサブタイプ] [コスト]」は「あなたが[タイプまたはサブタイプ]の呪文をプレイするに際し、あなたはこのカードを手札から公開してもよい。そうした場合、このカードの文章欄をその呪文の文章欄にコピーし、その呪文の追加コストとして[コスト]を支払う。」を意味する。連繋コストの支払いに関するルールは、409.1bおよび409.1f-hに従う。
注:連繋したカードはプレイヤーの手札に残るので、後に普通に使用したり、他の呪文に連繋したりすることができる。そのカードは、連繋された呪文に「カードを1枚捨てる」という追加コストがある場合、コストとして捨てることもできる。

502.40b そのカードに示された必要な選択(対象など)のできないカードの連繋能力は使用できない。1枚のカードを、1つの呪文に複数回連繋することはできない。1つの呪文に複数のカードを連繋する場合、それらを一度に公開し、文章欄を追加する順番を指定する。メインの呪文の文章欄が必ず最初に実行される。

502.40c 呪文はメインの呪文の特性を持ち、さらに連繋した各カードの文章欄を持つ。呪文は連繋したカードの他の特性(カード名、マナ・コスト、色、サブタイプ、タイプ、特殊タイプなど)を得ない。
例:赤の「クリーチャー1体を対象とする。このカードはそれに2点のダメージを与える。」を青の「カードを1枚引く」という秘儀呪文に連繋した場合、その呪文は青のままである。それはプロテクション(赤)のクリーチャーを対象とでき、そのクリーチャーに2点のダメージを与える。

502.40d 追加されたテキストの対象は通常通り選択する(409.1c参照)。1つ以上の対象を持つ呪文の対象が解決時にすべて不適正になった場合、呪文自体が打ち消されることに注意。


この文章は何を意味するのだろうか?

・・・追加されたテキストの対象は通常通り選択する。
◆とりあえず、連繁によって追加した呪文の対象は普通に選ぶと。

・・・1つ以上の対象を持つ呪文の対象が解決時にすべて不適正になった場合、呪文自体が打ち消されることに注意。
◆この呪文の対象とは元の呪文なのか、それとも連繁によって追加した呪文のことなのか?

502.40e 呪文はスタックを離れた(打ち消された、ゲームから取り除かれた、解決されたなど)時点で、連繋による変更を失う。

* 同時に連繋しようとしているカードは、すべて同時に公開しなければいけない。それぞれのカードは、1つの呪文に1回しか連繋できない。

* 同じ名前のカードが手札に2枚ある場合、もちろんそれら両方を同時に1つの呪文に連繋できる。

* 連繋能力を持つカードは、呪文としての自分自身には連繋できない。連繋しようとして手札から公開しようにも、その呪文はすでにスタック上にある(ゆえに手札には無い)からである。

* 連繋したカードの対象は、元の呪文の対象や、他に連繋したカードの対象と同じでも構わない (対象に関する最新の変更により、これができるようになった。ただし、他のほとんどのカードはこの変更による影響を受けない)。

* 対象を取らない呪文に対象を取るカードを連繋した場合、その対象が解決時に不適正だったら、呪文全体が打ち消される。

例えば「忌まわしい笑い(いまわしいわらい)/Hideous Laughter」に「氷河の光線(ひょうがのこうせん)/Glacial Ray」を連繁して「氷河の光線(ひょうがのこうせん)/Glacial Ray」の対象相手が無くなったりしたら、「忌まわしい笑い(いまわしいわらい)/Hideous Laughter」の効果まで消えると言うことなのだろうか?

* 対象を取る呪文に対象を取らないカードを連繋した場合、その対象が解決時に不適正だったら、呪文全体が打ち消される。

例えば「氷河の光線(ひょうがのこうせん)/Glacial Ray」に「忌まわしい笑い(いまわしいわらい)/Hideous Laughter」を連繁して「氷河の光線(ひょうがのこうせん)/Glacial Ray」の対象相手が無くなったりしたら、「忌まわしい笑い(いまわしいわらい)/Hideous Laughter」の効果まで消えると言うことなのだろうか?

* 呪文は、解決時に*すべての*対象が不適正になった場合(あるいはその呪文が他の効果により打ち消された場合)にのみ打ち消される。

例えば「氷河の光線(ひょうがのこうせん)/Glacial Ray」に「氷河の光線(ひょうがのこうせん)/Glacial Ray」を連繁して片方の呪文の対象が不適正になってももう片方の呪文の対象は取れると言うことなのだろうか?

これまでのFAQを要約すると

1.対象を取る呪文に対象を取らない呪文を連繁した場合、その対象が不適正になった場合、呪文全体が打ち消される。

例 「氷河の光線(ひょうがのこうせん)/Glacial Ray」に「捨て身の儀式(すてみのぎしき)/Desperate Ritual」のような対象を取らない呪文を連繁した場合、「氷河の光線(ひょうがのこうせん)/Glacial Ray」の対象が不適正になった場合、「捨て身の儀式(すてみのぎしき)/Desperate Ritual」の効果も発生しない。


2.対象を取らない呪文に対象を取る呪文を連繁した場合、その対象が不適正になった場合、呪文全体が打ち消される。

例 「木霊の手の内(こだまのてのうち)/Kodama’s Reach」に「氷河の光線(ひょうがのこうせん)/Glacial Ray」を連繁した場合、「氷河の光線(ひょうがのこうせん)/Glacial Ray」の対象が不適正になった場合、「木霊の手の内(こだまのてのうち)/Kodama’s Reach」の効果も発生しない。


3.対象を取る呪文に対象を取る呪文を連繁した場合、その対象全てが不適正になった場合、呪文全体が打ち消される。

例 「氷河の光線(ひょうがのこうせん)/Glacial Ray」に「木霊の力(こだまのちから)/Kodama’s Might」を連繁した場合、「氷河の光線(ひょうがのこうせん)/Glacial Ray」の対象が不適正になっても、「木霊の力(こだまのちから)/Kodama’s Might」の対象が不適正にならない限り「木霊の力(こだまのちから)/Kodama’s Might」の効果は発生する。

ってことは、やっぱり俺はジャッジにだまされたと言う事だね。
あの試合は大事な一戦だったのになぁ。悔しいなぁ。
でも勘違いしやすい文章ではあるけどね。

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